【C1カタログ限定配布】「後付(postscript)」の使い方&Capture oneのカタログプリセット使用について Capture one style

2024年7月21日
【C1カタログ限定配布】「後付(postscript)」の使い方&Capture oneのカタログプリセット使用について Capture one style

Capture oneでカタログをプリセットとして使う方法と、その実例と作例

コニチワ、ななしきです。今回は、先日BASEで販売開始したプリントを購入してくれた方に配布するCapture One用のプリセットカタログ、「後付」についてです。ちなみにLightroom用のプリセットも同封です。
Capture Oneのプリセットは多く存在しますが、レイヤーに振り分けた機能のコピーなど、普通のStyleの配布では機能を十分に使いきれないので、「カタログ」という形で配布しています。ですが、「カタログ配布」と言われてもピンとこない方もいると思います。この記事では、「後付」に限らず、カタログを自分のPCにダウンロードして、自由自在に使用するまでを解説します。以降「後付」を使って解説を進めるので、気になった方はぜひDLしてみてください。

まずは、「後付」を使用した写真の作例からどうぞ

Medium_IMGP5663.jpgMedium_IMGP5486.jpgMedium_IMGP5827.jpgMedium_IMGP4973.jpgMedium_IMGP4961.jpgMedium_IMGP5821.jpg

DSC03928.jpgDSC03939.jpgDSC03918.jpg

C1のカタログをプリセット(スタイル)として使うガイド

カタログのダウンロードと開き方

まずは配布サイトからカタログをダウンロードし、ダブルクリックしてCapture One(C1)で開きます。この際、開けない旨のメッセージが表示されることがあります。大抵の場合、C1のバージョンがカタログが作られたバージョンよりも古いことで発生します。その時はアップデートして、再起動してください。買い切りの方はこの点を注意して購入してください。

カタログ内の写真を開く

カタログ内の写真の確認

カタログが開かれると、普段編集しているような画面で、カタログに内包された写真が並んでいると思います。「後付」「wonder of tsubaki」では、最上段に赤バッチのついた写真が、デフォルト設定の数値で調整されています。他の写真は、カメラや環境に合わせて数値をチューニングしたものです。基本的には赤バッチのデフォルトの使用を推奨しますが、適応したい写真に近い環境やカメラの写真を、コピー元に選ぶことも可能です。

スクリーンショット 2024-07-21 21.19.14.png

ライブラリでカタログ(セッション)を選ぶ

写真のコピー方法

コピー元の写真を選んだら、右上の"コピー"を選びます。次に"ライブラリ"の一番上、"カタログ:後付"と表示されている場所をクリックします。そしてペースト先の写真があるカタログ・スタイルを選びます。ペーストする写真を選んだら、"ペースト"をクリックします。これで基本的な動作は完了です。カタログ間を移動してコピーする工程、やったことないとわかりにくいですよね。

スクリーンショット 2024-07-21 21.19.37.png

プロファイルとカーブの調整

プロファイルとカーブの設定方法

「後付」「wonder of tsubaki」をご自身の写真にペーストすると、最初は破綻したような色味や微妙な質感で表示される場合があります。どのプリセットでも起こりうることですが、「後付」では、調整の一部をレイヤー化することで、簡単に修正できるようになっています。具体的な例と使い方は後述します。まず行っていただきたい調整は、"スタイル"から"プロファイル"と"カーブ"の変更です。プロファイルはデフォルトがGFX50Rになっているので、お使いのカメラのプロファイルに合わせてください。手慣れている方は、お気に入りのプロファイルを選んでいただいて構いません。カーブについては"Linear response"を選択してください。これ以外だと大抵破綻します(富士フィルムのフィルムシミュレーションを除く)。これで調整の準備はOKです。次はホワイトバランスと露出です。

スクリーンショット 2024-07-21 21.24.22.png

スクリーンショット 2024-07-21 21.24.26.png

ホワイトバランスと露出の調整

ホワイトバランスの設定方法

ホワイトバランスと露出の調整は文字通りです。大抵プリセットが合わないように見える原因はこの2点です。「後付」は各自で調整することを前提に作っています。どこかしらの数値でいい感じになるとは思うので、根気よく探してください。また、コントラストが高く扱いにくい場合は、レイヤーにある"コントラスト+"をオフにしたり、不透明度を40%まで下げたりするだけで、いい感じにコントラストが下がります。また、撮影時の光が良くないと微妙な色味になります。どうしても色味が合わない場合、一度"自然光+順光"で人を撮った写真に当ててみてください。この調整の工程が、一番大事です!全部の写真にサクッと当てられるプリセットとして作っていませんので、ご了承ください。

スクリーンショット 2024-07-21 21.21.37.png

「後付」レイヤー機能の解説

各レイヤーの機能について

「後付」には3つのレイヤーがついています。前述した"コントラスト+"、"かすみの除去− 除去"、"嘘の光"です。かすみの除去- 除去は、イメージレイヤーで使ったかすみの除去をマイナスにする調整を相殺する要素が入ったレイヤーになっています。基本的にこれをいじることはないです。嘘の光は、画像上部の露出を微調整する補正で、均一すぎる画像の明るさに緩急をつける、文字通り光を偽装するレイヤーです。強弱は不透明度で調整し、光の方向が違う場合はオフにしてください。コントラスト+ですが、普通のコントラストの上げ方をしていないので、レイヤー化されています。不透明度やオンオフで調整してください。
スクリーンショット 2024-07-21 21.21.50.png

「wonder of tsubaki」レイヤー機能の解説

レイヤーの詳細について

"バリカタ"はイメージレイヤーで下げすぎた明瞭度やコントラストを相殺するレイヤーです。"嘘のひかり"は「後付」とほぼ同じ機能です。

「後付」について。中判フィルム風プリセット?C1スタイル?

「後付」の背景と特徴

は前に林さんのプリセットマガジン color of dayで提供した「wonder of tsubaki」の改良版として作る予定でしたが、紆余曲折しているうちに完全新作として登場しました。高校3年生頃からFOTONEさんの影響で中判フィルムを使った作家さんの色調が好きで、この色調や質感は中判フィルムの影響を受けています。ですが改造による改造を重ね、最終的には中判フィルムライクからとは違う位置に落ち着くことになりました。なので、中判フィルム風プリセット(スタイル?)としては"正解"ではないと考えています。
ですが、影響を数値に反映している側面は確実にあるので、中判フィルムっぽい質感が好きな人は気に入ってくれるんじゃないかと思ってます。
 ちなみにななしきが最近645ZやRX-1Rで撮って投稿している写真は、ほとんどこの「後付」を使った現像をしています。"どの写真にも1発でハマるプリセット"というよりかは、自分で色々調整を施して、マイプリセットを作っていくための"叩き台"として使ってもらうことを想定しています。単色系プリセットと混合系プリセットの中間だと考えていただければ、一番イメージしやすいと思います。基本的に光さえある程度良ければ、どのカメラでもいい感じに調整できるように作りました。フィルムライクというわけでもない、ただ不明瞭で湿気った空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです。また、中の調整は全てC1のデフォルト機能のみを使っているので、ななしきが普段どんな現像をしているのか気になった方は、ぜひDLしてパラメータも見てみてください。

「wonder of tsubaki」について

「wonder of tsubaki」の背景と特徴

こちらは2024年5月に配布したカタログのリバイバルです。椿のようにド濃い緑が特徴の、使いやすいプリセットです。「後付」が中判やフルサイズでの使用を推奨している一方、「wonder of tsubaki」はマイクロフォーサーズでの使用を最も推奨しています。理由は単純で、このプリセットを作ったカメラがLumix gx7 mark3だったからです。「後付」に比べて調整が少ししづらいですが、粒子も抑えめで、使いやすいプリセットになっています。前回配布した時は、お友達のみわさんやsaiさんが沢山ツイート# Capture One用プリセットカタログ「後付」使い方ガイド

「wonder of tsubaki」感想など↓

https://x.com/Imsai1212/status/1782760522779332881

https://x.com/Imsai1212/status/1783138710747480384

https://x.com/hayashiwithcats/status/1782678627425177908

https://x.com/Pepperrr__mints/status/1782730783184372188

「後付」「wonder of tsubaki」の入手について

ななしきのBASEからプリント作品を購入していただけた方にのみ、C1・Lightroom両方のプリセットのダウンロードサイトのQRコードと、「後付」を使用するチュートリアル動画を閲覧できるQRコードの記された紙を同封、という形を取らせていただきます。

Canonのプラチナグレード写真用紙を使用した四切サイズの写真パネルです。軽いのでひっつき虫や画鋲なんかでも壁に固定できます。売上は全て今後の制作活動の資金に当て、より良い作品やコンテンツを作り、応援してくださった方に還元するつもりですので、プリセットきっかけでも購入していただけたら嬉しいです。商品は随時更新予定です。今後はシャツや小物なども販売するつもりです。

Medium_スクリーンショット 2024-07-22 16.41.21.png
IMGP5902.jpgIMGP6001.jpgIMGP5897.jpgIMGP5905.jpg

「後付」を使ってもらいました

Medium_SDIM1620.jpgMedium_SDIM2432.jpg

写真提供: 桜珂さん

Medium_20240722_133526.jpgMedium_20240722_133540.jpgMedium_20240722_133534.jpg

写真提供:雄大さん

※プリセットはあくまでプリントのおまけという形となりますので、著しいファイルの不具合以外での返金は受付兼ねます。何か不具合等あれば、TwitterのDMなどに連絡していただければ、対応いたします。